機能性評価試験

Relevant performance test

機能性評価試験

抜け毛の原因の1つ「活性酸素」の抑制効果を確認
5種類の活性酸素に対する抗酸化、抗糖化、抗炎症作用が確認

効果を追求しながら体に優しい成分にこだわったヘアケアブランド『マイナチュレ』より展開されている医薬部外品 育毛剤(2019年6月リニューアル)の機能性評価試験を日本薬科大学 医学博士 松田佳和教授、ならびに順天堂大学 薬学博士 冨永隆生研究員らと共に行いました。

炎症による頭皮、ならびに毛髪への傷害誘発因子として、活性酸素、TNF-αなどの炎症性サイトカイン、または終末糖化産物(AGE) などが報告されています。また、活性酸素においては多様な種類が存在し、それぞれ特徴的な性質を持っています。 これまでの薬理試験においてマイナチュレ育毛剤による抗炎症、抗糖化、および抗酸化活性が確認されています。今回の学会では抗酸化活性について、頭皮傷害において重要と考えられる5種類を取り上げ、マイナチュレ育毛剤の作用に関する結果発表を行いました。

脱毛の大きな原因として紫外線による毛髪や頭皮への傷害が考えられます。紫外線を浴びることにより活性酸素のひとつである一重項酸素が生成され、毛髪を作る毛母細胞を傷つけたり頭皮を硬化させたりします。その他、パーマ剤やヘアカラーなどに含まれる過酸化水素、さらにペルオキシラジカルによって頭皮の皮脂が酸化され生成される過酸化脂質も悪影響をおよぼします。

実験結果より頭皮、毛髪に傷害をおよぼしていると考えられる5種類の活性酸素(※1)についてマイナチュレの育毛剤は、これらすべての活性酸素を消去する抗酸化活性を有していることが確認されました。そのうち、紫外線によって発生する一重項酸素に対しては低用量から強い作用が認められ、細胞、または毛髪を用いた紫外線傷害モデルにおいて傷害抑制効果が確認されました。これらの試験結果を、日本薬学会第139年会において発表いたしました。

その他の脱毛の原因となる炎症因子やAGEに対してもマイナチュレの育毛剤による、TNF-α産生抑制作用(抗炎症作用)、ならびにAGE形成抑制作用(抗糖化作用)が確認されました。

(※1) 5種類の活性酸素:
一重項酸素、スーパーオキサイド、過酸化水素、ヒドロキシラジカル、ペルオキシラジカル

■試験方法
〇紫外線により発生し傷害をおよぼす活性酸素『一重項酸素』の消去試験
SOAC (SingletOxygen Absorption Capacity : 一重項酸素吸収能力) 法により測定しました。すなわち、マイナチュレ育毛剤とDiphenylisobenzofuran(ジフェニルイソベンゾフラン)溶液の混合液に一重項酸素発生剤であるEndoperoxide(エンドペルオキシド)試薬を加え、吸光度の減衰に対する抑制率を求めました。

〇紫外線に対する傷害抑制試験
紫外線ランプ(紫外線波長:365 nm、紫外線度:1820 μW/cm2)を用いNIH-3T3線維芽細胞に1820 mJ/cm2のUVAを照射しました。MTTアッセイにより細胞生存率の計測により紫外線による細胞傷害を判定しました。検体の評価はマイナチュレ育毛剤で前処理した線維芽細胞に照射を行い、細胞生存率を計測しました。

毛髪の紫外線による傷害試験は、リン酸緩衝液に浸した人毛に160 J/cm2のUVAを照射したときに溶液中に溶出するタンパク量をBradford(ブラッドフォード)法で測定して行いました。検体の評価はマイナチュレ育毛剤で前処理した毛髪にUVAを照射してタンパク溶出量を測定しました。

〇その他の活性酸素に対する消去試験
スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカル、および過酸化水素消去活性は、各定量キットを用いて測定しました。ペルオキシラジカル消去活性はORAC (Oxygen Radical Absorption Capacity : 酸素ラジカル吸収能力) 法を用いて測定しました。

〇抗炎症作用
マクロファージ細胞株(RAW264)をLPSで刺激したときに産生されるTNF-αについて、マイナチュレ育毛剤を添加したときの産生抑制作用について、TNFα定量ELISAキットを用いた測定により確認しました。

〇抗糖化作用
グリシン、またはBSA (牛血清アルブミン)とD-グルコースを混合し熱処理したときに生成されるAGEに対し、マイナチュレ育毛剤を添加したときの生成抑制作用について、それぞれ、吸光度、または蛍光強度を測定して確認しました。


■結果
マイナチュレ育毛剤による用量依存的な一重項酸素消去活性が認められ、6.25%以上の濃度では、90%以上の消去活性が示されました。


紫外線照射による細胞傷害試験では、NIH-3T3線維芽細胞への1000 mJ/cm2 のUVA照射により50%以下まで細胞生存率の減少が認められました。
一方、マイナチュレ育毛剤を前処理することにより用量に依存した細胞生存率の増加が認められ、高用量においては紫外線未照射群と同程度の生存率が示されました。


紫外線照射による毛髪傷害試験では、毛髪に160 J/cm2 のUVAを照射することにより傷害による著明なタンパク質の溶出が認められました。一方、マイナチュレ育毛剤を前処理した毛髪のUVA照射によるタンパク溶出量は未照射の毛髪とほぼ同等の結果でした。

■マイナチュレ 医薬部外品 育毛剤

内容量 :120mL(約1カ月分)
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通常購入  5,475円+税+送料750円
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有効成分:センブリエキス、酢酸DL-α-トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウム

幅広い年代の女性が、安心してつかえるよう、身体に負担をかける余分なものは一切使わない処方にこだわった女性用の育毛剤です。
血行促進、育毛促進、頭皮ケア、保湿、フケやかゆみの防止など、頭皮と髪に高い効果をもたらす植物由来成分を49種類配合。また11種類のフリー処方(※2)です。

(※2)
合成香料、合成着色料、鉱物油、パラベン、タール系色素、紫外線吸収剤、合成ポリマー、酸化防止剤、シリコン、カチオン系界面活性剤、サルフェート(硫酸系界面活性剤)